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Flag of the West 2021 其々の景色ー広島市立大学選抜作家による日本画展ー

2021.08.11
Flag of the West 2021
其々の景色
―広島市立大学選抜作家による日本画展ー


■会期:2021年8月11日(水)→ 8月23日(月)
■会場:新宿髙島屋10階 美術画廊
※最終日は午後4時閉場。
※営業日・営業時間等は変更になる場合がございます。

出品作家
山本 志帆 若鍋 翠 森下 恭介 岡田 志保
岸本 祥太 吉村 織那 福光 透也 松川 華子

ごあいさつ
Flag of the West 2021「其々の景色」と銘打ち新宿髙島屋で開催する展覧会は、2016年から四回目を数えます。継続的に制作活動を続ける卒業生に発表の場を提供し、作家として成長する一助となるよう企画したプロジェクトです。広島市立大学で日本画を学んだ学生たちは、それぞれの地に生活の基盤を移しそれぞれの場で作品を創り続けていますが、予定していた展覧会はコロナ禍で中止や延期となり、作品を通して皆様と繋がる機会は依然として厳しい状況にあります。このような状況下で、会場を提供して頂く新宿髙島屋美術画廊のご厚情に感謝するとともに、現代日本画の魅力を発信するべく熱意を以って創作に向かうことが肝要と考えております。様々な表現を模索する若い作家たちの今をご高覧いただき、より一層の応援をいただければ幸いです。
広島市立大学芸術学部 Flag of the West 2021 実行委員会

「其々の景色」開催中でございます。
今展では、8名の作家さん方に、本画3点と素描を1~3点をご出品いただいております。
それでは、ご紹介していきましょう。


山本 志帆「川の面影」432×566㎜
広島市内を流れる太田川下流の景色をいくつか写生して、構成されたものです。
 作品制作をするにあたり、山本さんにとって身近な下流の景色がいかに形作られたかを知るために、
河口から川を遡る旅をされたそうです。
一番印象に残ったのは、川に降りるための階段(雁木)で、画面左上に描かれています。
旅の途中、川の源流近くで、黄土色、黒褐色の土を持ち帰り、熱殺菌して、土絵具を作り、
作品に使用されました。
和紙の上に幾層にも重なる土絵具の層と、山本さんの暮らす広島市の土地の形成を紐付ける試みです。


若鍋 翠「牡丹と蝶」8号円窓
今展、若鍋さんは同サイズの円窓を2点描かれています。
モチーフは漆黒に浮かぶ夜桜と、明るい昼をイメージした柔らかな姿の牡丹と蝶です。
牡丹と蝶は不死不滅を象徴する縁起物と言われ、中国の絵画や花札にも使用され
ているモチーフだそうです。


森下 恭介「三つ蔵」630×120㎜
森下さんは歴史好きでもあり、制作にはあまり知られていないモチーフを題材にされています。
この「三つ蔵」も広島の呉市にある江戸後期の史跡建物で、重要文化財です。
先の大戦中の広島を描いたアニメ映画「この世界の片隅に」にもちらっと登場しているそうです。
三つ蔵が描かれているのは時間を感じさせる流木で、また銅錆の緑青が特徴的に使われています。


岡田 志保「collection:atsuta」F10号
日常をテーマに制作されています。
ご自宅近く、名古屋の熱田神宮を散歩中に採集したものを標本のように描いています。
木の葉は紅葉したもの、まだ緑のもの、みなそれぞれに美しく整列しています。
また熱田神宮には放し飼いにされた鶏もいるそうで、その羽もまるで木の葉のように加わっています。


岸本 祥太「漂流する風景」F12号
風景に残された痕跡を題材に制作されています。
木の幹の凹凸のあるゴテゴテとした肌触りを岩絵具の重なった厚みで見事に表現されています。
岸本さんには、この場所で何かがあったかをこの切り株が物語っているように見えるのだそうです。


吉村 織那 「土飾り」正三角形パネル
土とサボテンをキーワードに制作されています。
吉村さんは、土のエネルギーを取り込んでサボテンが不思議な形を形成することや
乾いた過酷な土地で生きるサボテンの強い生命力に感動されました。
増殖していくサボテンはまるで植物のアクセサリーのようにも見えますし、
正三角形のパネルや額装が新鮮な感覚を与えてくれます。


福光 透也「夜景」WF4号
ご実家のマンションから見た光景を描かれました。
周辺はマンションや高層ビルが立ち並び、その無数の窓には都会の灯が灯っています。
現在は広島に在住され、自然に触れる機会が増えたことで、夜景の見え方にも変化があっそうです。
街の景色に少し冷たさを感じるようになり、この作品では夜の静かな雰囲気を表現されています。


松川 華子「雪の果て」F4号
寒色系の風景作品を多く描かれています。
日常のちょっとしたものを形として表現され、
何気なく通り過ぎてしまう場所の些細やかな感動を形にしたいと日々制作されています。
こちらの「雪の果て」はご自身の作品では珍しい人物作品です。
「これから春になる」というコンセプトで制作されており、
チューリップとこれらを見る女性像で冷たい冬から春に向かうような雰囲気を感じさせています。
女性の横顔には花々が風に舞っています。

いかがでしたでしょうか?
「其々の景色」展には約40点の作品が展示されており、
まだまだご紹介できなかった作品がございます。
是非、10階美術画廊で8名の様々な個性溢れる「其々の景色」をご高覧くださいますようお願い申し上げます。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

■お電話でのご用命も承っております。
ご用命の際はお気軽に新宿高島屋美術画廊までお問い合わせくださいませ。
お問合せ先:03-5361-1111(代表)10階美術画廊

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