TAKASHIMAYA BLOG新宿タカシマヤ

ART-LINKS 2021

2021.02.11
東北芸術工科大学卒業生支援プログラム 
TUAD ART-LINKS 2021
会期:2021年2月10日(水)→ 2月22日(月) 
会場 : 10階美術画廊 
最終日は午後4時閉場。

東北芸術工科大学は蔵王山の麓に公設民営の大学として1992年に開学しました。目の前に広がる大自然すべてが私たちのキャンパスとなり、多くの学生たちが様々なプロジェクトを通してアトリエから地域へと飛び出して行きます。そこで彼らは優しい地元の方々に迎えられ、鍛えられ、ある時は得難い経験させてもらい、ある時は困難な問題にぶつかります。
そのような4年間を過ごしてつくられる卒業制作は大きなスケール感と、今ここで表現しなくてはいけないという切迫感に溢れています。
「TUAD ART-LINKS 2021」は、作家活動を続ける卒業生たちの個展やグループ展を支援する本学の卒業生支援事業の一つです。コロナ禍により大きく変わった社会構造や新しい生活様式は、彼らの表現に如何なる変化を及ぼしたでしょうか?
東北で育まれた感性の数々をぜひご高覧ください。

東北芸術工科大学/大学院研究科長
三瀬夏之介

【出品作家】
近藤七彩(Kondo Nanase)
春原直人(Sunohara Naoto)
髙田幸平(Takata Kouhei)
照井 譲(Terui Yuzuru)


近藤七彩
作品タイトル:「casters」
古家具、鉄/サイズ H550×W400×D500mm


春原直人
作品タイトル:「touch the rock」
和紙、岩絵の具、墨/H727×W909mm

 
髙田幸平
作品タイトル:「箱からの景色」
キャンバスにアクリルガッシュ、カラーペンシル/H530×W652mm


照井 譲
作品タイトル:「particle #17」
ラッカー塗料、ミラーフィルム、紫外線硬化樹脂/H530×W530×D35mm



このたび新宿髙島屋では、東北芸術工科大学と連携した卒業生支援プログラムの第3回展となる「TUAD ART-LINKS2021」を開催いたします。
本プログラムでは、現在も制作を続けている東北芸術工科大学の卒業生、大学院生、修了生が、同時多発的に展覧会を開催いたします。〔今年度は新宿髙島屋ほか都内4か所にて開催(耀画廊・REIJINSHA GALLERY・ORIE ART GALLERY・ゆう画廊 ※会期と時間はそれぞれの画廊によって異なります)〕

今回新宿髙島屋展では4名の作家による発表となります。

近藤七彩は、古い家具や道具、工業製品など時代のついたレディメイドを元に作品を制作。作家性を付加する事で時代性と日本の工芸とは何かを問うている様に見受けられます。
春原直人は、大学のある山形に移り住みフィールドワークとしての登山を通じて、山と対峙することによりその手触り感と記憶を画面に再構築します。
髙田幸平は、目にした景色や頭の中のイメージを抽象的に表現。土着的な色彩と思考の記憶とも言える作品の意図するところは敢えて鑑賞者に委ねられます。
照井譲は、支持体に紫外線硬化樹脂の粒子を繰り返しのせていく事で一定のイメージを表現。単なる技巧を超えた実験的考察とコンセプチャアルな思考で平面芸術の境界を越えていきます。

コロナ禍により否応なく変革を求められる日常において若い美術家たちの思考や表現にどのような変化がもたらされたのでしょうか?

厳しい自然と対峙し育まれた感性と作品をどうぞご高覧ください。

新宿髙島屋美術画廊



 











【プロフィール】
近藤七彩
1997年 岩手県生まれ
2016年 東北芸術工科大学芸術学部美術科工芸コース 卒業
2020年 東北芸術工科大学大学院修士課程芸術文専攻工芸領域 入学 
活動歴
2021年 「個展 第二の人生」アンスティチュフランセ東京(2/27~3/21)
2020年 東北芸術工科大学卒業制作展 優秀賞
2020年 アートアワードトーキョー丸の内2020フランス大使館賞受賞

作品制作コンセプト
たとえば、リサイクルショップにずらっと並ぶモノ。その一つ一つには確実に制作者と、それを買った人、売った人が存在し、大きな循環を形成する。しかし、一度手放されることで、そのモノまつわる歴史の詳細を特定することは困難になる。こうして断絶されたモノの歴史と作為を拡大して解釈し、自身の作為を加えることで、固定化されたものの在り方を拡張し、大きな循環に微細でありながら確実な変容をもたらす。


春原直人
1996年 長野県県生まれ
2018年 東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース 卒業
2020年 東北芸術工科大学大学院修士課程芸術文専攻日本画領域 修了 
活動歴
2021年 VOCA展2021 上野の森美術館 ※2021年3月出品予定(東京)
2020年 東北芸術工科大学卒業・修了展(東京展)  「TOHOKU CALLING」 東京都術館(東京)
2019年 個展「巌-同時に生きる」 アートフロントギャラリー (東京)  KUMAEXHIBITION 2019 spiral (東京)
2018年 第4回石本正日本画大賞展 石本正美術館(島根) 奨励賞 山形ビエンナーレ2018「山のような100ものがたり」 東北芸術工科大学(山形) アートアワードトーキョー丸の内2018 (東京駅) TOHOKU CALLING (アーツ千代田3331、東京)

作品制作コンセプト
山を主題に、登山(フィールドワーク)により蓄積された体感(リズム)を共鳴(リミックス)させ、新たな絵画のあり方、存在の可能性を模索する。


髙田幸平
1987年 兵庫県生まれ
2011年 京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)芸術学部 美術工芸学科 洋画コース 卒業
2013年 東北芸術工科大学大学院 修士課程 芸術工学研究科 芸術文化専攻 洋画領域 修了 
活動歴
2020年「山形 美の鉱脈」山形美術館(山形)
2019年「カプセルと罫線」Cyg art gallery(盛岡)
2017年「P&M」Cyg art gallery(盛岡)
2016年「平らであるより波打っていたいのか」アートラボはしもと(神奈川)
2015年「えをみる」Cyg art gallery(盛岡)
2014年「BONUS OF PAINTING」ART ROOM ENOMA(仙台)
2013年「続く地図とつながる絵画」ANTEROOM KYOTO gallery9.5(京都)
2013年「表皮から産まれる」新宿眼科画廊スペースE(東京)他 「リバーシブル山形」新宿眼科画廊スペースO(東京)

[作品収蔵]
ANTEROOM KYOTO/ANTEROOM APARTMENT OSAKA/インターコンチネンタルホテル ヨコハマ

作品制作コンセプト
私にとって、絵画は絵画でありながら、メモであり、エスキースでもあり、試し書きや、体感や思考の記録でもある。それらを分けずに描いている。なぜかといえば、どこにエッセンスが潜んでいるか自分ですら気づかない時もあるからだ。いつ、その瞬間が訪れるか分からない。だから、筆が止まるまで描いて削ってを繰り返している。どこで終わるか分からないことに魅せられ、今も描き続けている。


照井 譲
1987年 秋田県生まれ
2014年 東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース卒業
活動歴
2020年 Behavior of Surface(ex-chamber museum/東京)
2019年 Dots, Lines, Forms(六本木ヒルズA/Dギャラリー/東京) Mechanical Sensations(六本木ヒルズA/Dギャラリー/東京)
2018年 Contemporary Cityscapes vol.2(六本木ヒルズA/Dギャラリー/東京) On Planes(ex-chamber museum/東京)
2017年 SICF18(スパイラルホール/東京)
2014年 New Artists 2014(Gallery Jin/東京)

作品制作コンセプト
絵画は「支持体上の座標に特定の波長を反射或いは吸収する粒子が積層している状態」という、物質であり光であるという物理低次構造から不可避なものである。その構造体(絵画)を光に満たされた三次元空間で視覚機能が受容するという状況ついての考察をもとにした作品を制作。
ページトップへ