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仮象

2020.06.23
浅香 弘能 展 -KASHOUMON- 《仮象》
会期:2020年7月1日(水) → 13日(月) 
会場:新宿髙島屋10階美術画廊 
最終日は午後4時閉場。

このたび新宿髙島屋では3年ぶりとなる浅香弘能展を開催いたします。
これまで日本刀の持つ曲線美に魅せられ、刀をモチーフにした作品や手裏剣、スカルといった彫刻作品を発表してきました。
彫るという決して後戻りは出来ないその不可逆的行為(それは卓越した技術によって担保され、彫りや透かし、磨きによって完成される)は、気の遠くなるほど長い年月眠り続けた末に掘り起こされた石に新たな生命を宿すためのプロセスであり、尊い儀式の様でもあります。
今展では、石とは真逆の性質を持つ素材である発砲スチロールをモチーフに石で表現した作品も展観。殊更に陥りがちな写実性に終始せず、存在とはなにか、美しいとはないかをストイックなまでに探求し続ける浅香弘能氏の新たなフェーズをどうぞご高覧ください。

髙島屋美術部



【KASHOUMON-仮象-】

石と向き合うようになり22年が過ぎた。
石を素材に日本の伝統的な遺産である日本刀に立脚し約11年。
それ以前の11年もひたすら石という素材に自分のイメージを刻み込んできた。

近年、軽く柔らかい人口物質である発砲スチロールという石とは真逆の性質をもつ素材にあえて石で表現する作品を作っているが、それは石で表現できる限界に挑戦する試みの一環であり、制作にかかる行為や感覚は武人の精神の境地である無我に通ずると感じる。あるいは、石の神に対しての反骨精神の極みといえる。
石という物質感に魅せられた自分を素直に受け止め素材と向き合いながらも相反する感情をもとに睨みあうことで、自分の感覚を限界まで研ぎ澄ます行為の感覚を極めたい。

今展はその試みを軸にした作品を発表します。
KASHOUMONは(仮象)の意であり、目に見えるものが実体なのかどうか本質は現実にあり物質的存在は無実体(仮象)である。

浅香 弘能







発泡スチロールと化した大理石彫刻作品をご堪能ください。
新宿髙島屋美術画廊

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