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God bless you!

2020.06.17
永島 千裕 展
God bless you!
会期:2020年6月17日(水) → 29日(月) 
会場:新宿髙島屋10階美術画廊 
最終日は午後4時閉場。

3年振り4回目となる個展「永島千裕展 God bless you!」を開催いたします。
永島千裕は、2007年トーキョーワンダーウォールにて大賞を受賞するなど早くからその才能を評価され、2017年には京都北野天満宮での「KYOTO NIPPON FESTIVAL」にて個展「神のまにまに」を開催、昨今は海外アートフェアへの参加など精力的に発表を続けています。
作品はしばしば同じモチーフがPOPな色彩で繰り返し描かれています。それは、花であったり、食べ物、ひとや、時には妖怪やおばけであったり...それら画面上で増殖されるモチーフは、日々SNS上で大量に消費され続ける情報の断片の様であり、八百万の神の言霊の様でもあります。
そして、性別や人種、宗教を超え、記号として描かれた人物像のどことなく冷めた目は、この短い時間で変容してしまった世の中を俯瞰し見つめているかのようです。
あらゆる価値観が一変してしまった今日、永島千裕が描く“救いと祈り”をどうぞご高覧ください。

髙島屋美術部
 

千手観音の千手をモチーフとした作品「God bless you!」。※画像左
あらゆる願いを掬い上げるためのものを手に持っています。(杖、鐘、投げ縄、白蓮華、紅蓮華、法螺貝、剣、斧、矢など)

多くのものを持つと満足や幸福を感じると同時に、時には煩わしさを感じるものです。
そういう感覚を描くfire シリーズの一作「Fire きもの」。※画像左
いろいろなものに囲まれる中、小さな火を灯すことは、ものを照らし出すと同時に、火をつけて燃やそうとする抵抗のようでもあります。



東京の風景を題材として、大きなモンスターが降って来るイメージを描いた作品「トーキョーオクトパス」。※画像中央
ぐにゃぐにゃとした不定形な蛸は、いつやって来るかわからない不気味な正体不明のものを表現。
花を持って降って来る小さな人々は、祈りや平和への願いを表しています。

 
ぱっと点滅した明かりに照らされて見える景色のように、日々ふと現れては頭の中に留まって離れないビジョンがあります。
そのビジョンは、数多の情報やイメージが駆け巡る世界の中で、見聞きした全てを処理しないままに集積させ、時間の濾過装置の中で分離され現れたもののように思われます。
そうやって見えたイメージをそのまま絵に描いて形を得ることで、世界の正体を読み解こうとしているようです。
 
今展のタイトルである絵は、千手観音の千手をモチーフにしています。
千本の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする、観音の無限の慈悲を表しており、その手にはあらゆる願いを掬い上げるための持物を持っています。
古から今まで、絵画や彫刻、建物や音楽、様々な形でひとは”救い"という願いを表し、見た人々もその意味を読み取って祈りを捧げてきました。

私自身も与えられ続けてきた救いや祈りを、絵に描くことで、祈りのリレーに参加できたらと思います。

「God bless you !」

永島千裕
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